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疥癬とは

ヒゼンダニについて

ヒゼンダニ

非常に小さいダニで、肉眼では見えません。洋ナシ型の体(顕微鏡下では円形に見えます)に短い4対の脚があり、腹部には横に走るひだが、背部には多数の短いとげのような突起があります。卵から幼虫、若虫を経て成虫(雄、雌)となります。人の体温が最も生活しやすい温度で、人体から離れると動きが鈍くなり、 16℃以下では動けなくなります。

ヒゼンダニ

ヒゼンダニ
(写真提供:九段坂病院 皮膚科 大滝倫子先生)

雌成虫

体長0.4mm。手首や手のひら、指間、足、肘、腋の下、外陰部などで角層に横穴を掘り進み(疥癬トンネル)、卵を産みつけます。産卵数は1日2~3個で、1ヵ月間は卵を産み続けます。

雄成虫

体長は雌(0.4mm)の約2/3。皮膚の表面を歩き回って、処女雌を探して交尾します。

ライフサイクル

卵は3~4日で孵化して幼虫になり、トンネルから出て歩き回るようになります。幼虫は脱皮を繰り返し、若虫を経て成虫となります。卵から孵化し、幼虫、さらに成虫となり卵を産むまでの一世代の長さ(ライフサイクル)は10~14日です。

ヒゼンダニのライフサイクル

ヒゼンダニのライフサイクル
(産卵から成虫まで10~14日)
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ヒゼンダニの分布

下図はMellanbyの報告したヒゼンダニ(雌成虫)の部位別分布です。9978匹のヒゼンダニの63.1%が手や手首、10.9%が肘、9.2%が足から見つかりました。

ヒゼンダニ(雌成虫)の分布(Mellanby:SCABIES,1972)

ヒゼンダニ(雌成虫)の分布(Mellanby:SCABIES,1972)

疥癬トンネル

主に手首、手のひら、指間、指の側面などにできます。また、寝たきりの高齢者や乳幼児では足にも認められます。ヒゼンダニはこれらの部位にたどりつくと、角層内に体を潜り込ませた後、水平に掘り進みながら前進し、後方に卵や糞を残します。これは細い曲がりくねった1本の線状のあととして認められ、疥癬トンネルと呼ばれます。幅は約0.4mm、長さは掘り始めてからの時間にもよりますが、多くは長くて5mm程度といわれています。トンネルの天井にあたる部位には等間隔に約0.2mmの穴があいています。トンネルの先端部には産卵中の雌成虫が潜んでいます。

疥癬トンネルの模式図

疥癬トンネルの模式図

疥癬トンネルの形態

疥癬トンネルの形態(写真提供:赤穂市民病院 皮膚科 和田康夫先生)

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