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診断基準

診断基準

疥癬の診断は

①臨床症状
②顕微鏡またはダーモスコピーによる検査で虫体、虫卵を検出
③疫学的流行状況

の3項目を勘案して行い、ヒゼンダニの虫体、虫卵の検出により確定診断します。

①臨床症状

通常疥癬

感染後、約1~2ヵ月の潜伏期間をおいて発症します。きわめて強いかゆみを伴い、皮膚症状は丘疹結節、疥癬トンネルがあげられます。特に疥癬トンネルは疥癬だけに見られる特有なものです。

疥癬症例:丘疹

丘疹

疥癬症例:腹部の疥癬トンネル

腹部の疥癬トンネル

(写真提供:九段坂病院 皮膚科 大滝倫子先生)

角化型疥癬

高齢で体が弱っている、重症感染症や悪性腫瘍などの基礎疾患がある、ステロイド剤や免疫抑制剤を投与されているなどの理由で免疫能が低下している人にヒゼンダニが感染することで発症します。ステロイド外用剤の使用により、通常疥癬から角化型疥癬に移行することもあります。手や体の骨ばったところや摩擦を受けやすい部位で皮膚の角層が増殖し、灰色から黄白色の鱗屑が厚くつくのが特徴です。通常疥癬では頸部から上には寄生しませんが、角化型疥癬では頭部や頸部、耳介にも寄生します。激しいかゆみを感じる場合とまったくかゆみを感じない場合があります。

角化型疥癬の中には、症状が爪のみに限局された爪疥癬もあります。爪白癬と似た症状を呈し、診断が難しいため、治療が遅れることが多く、集団発生の原因となることがありますので注意が必要です。

角化型疥癬症例:上半身の角化型疥癬

上半身の角化型疥癬

角化型疥癬症例:下半身の角化型疥癬

下半身の角化型疥癬

(写真提供:藤田保健衛生大学医学部 第一病理学教室 堤寛先生)
感染症の病理 英語版( http://info.fujita-hu.ac.jp/~tsutsumi/index.html )より

角化型疥癬症例:爪疥癬

爪疥癬(写真提供:九段坂病院 皮膚科 大滝倫子先生)

②顕微鏡検査

疥癬トンネル、新しい丘疹結節などから眼科用ハサミで切除する、刃の鈍なメスで引っ掻く、小さなピンセットでこそぎ取る、消毒した針でヒゼンダニを取り出すなどの方法で検体を採取し、真菌検査と同じ要領で観察します。クロラゾール・ブラックE染色では糞も染色可能です。

③疫学的流行状況

同一の病棟・ユニット内で2ヵ月以内に2人以上の疥癬患者さんが発生した場合を集団発生とします。

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