疥癬対策マニュアル|監修:九段坂病院 皮膚科顧問 大滝 倫子 先生・国立感染症研究所ハンセン病研究センター センター長 石井 則久 先生

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診断

臨床症状、顕微鏡検査やダーモスコピー検査でヒゼンダニの検出、疥癬患者との接触機会を含めた疫学的流行状況、の3項目を勘案して診断する。

特に顕微鏡検査やダーモスコピー検査などでヒゼンダニが検出されれば確定診断となる。

診断の際、通常疥癬か角化型疥癬かを鑑別することが大切である。

  • 通常疥癬では疥癬トンネル、新鮮な丘疹、結節などから検体を採取し観察する。
  • 角化型疥癬では増殖した角質を採取し観察する。
  • 採取には、眼科用のハサミ、メス、ピンセット、注射針(26G程度)などを用いる。
  • 検査はKOH法やクロラゾール・ブラックE染色を用いて行う。

  • ダーモスコープで皮膚を直接観察する。
  • ヒゼンダニは疥癬トンネルの先端に顎体部と前脚が黒褐色の三角形として、体部は白色~半透明の円形として確認される。

ヒゼンダニ
(写真提供:九段坂病院 皮膚科 大滝倫子先生)

疥癬の原因のダニである。卵から孵化して幼虫、幼虫は脱皮をして若虫、さらに脱皮して雄成虫もしくは雌成虫へと成長する。成虫は交尾を行い、雌成虫は産卵できるようになる。卵から雌成虫が産卵できるようになるまでのサイクル(ライフサイクル)は10~14日間とされている。

ヒゼンダニはヒトの体から離れると長くは生存できず、数時間で死滅すると推定されている。また、高熱や乾燥に弱く、50℃以上の環境下に10分以上曝露されると死滅することも確認されている。

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