疥癬対策マニュアル|監修:九段坂病院 皮膚科顧問 大滝 倫子 先生・国立感染症研究所ハンセン病研究センター センター長 石井 則久 先生

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原則的に確定診断がついた患者に投与する。その患者と接触の機会があり、疥癬様の症状がある方に予防的投与することがあるが、安易な予防的投与や大量使用は避けるべきである。

  • イベルメクチン
    約200μg/kgを空腹時に1回、水で内服する。投与に伴い、ヒゼンダニの死滅後のアレルギー反応として一過性のかゆみが生じることがある。2回目の投与は1週間後とする。3回目の投与は2週目にヒゼンダニが検出された場合に行う。

外用剤を用いて治療を行う場合には、正常の皮膚を含め隙間なく塗布することが大切である。必要に応じて繰り返し塗布するものや間隔をあけて塗布するものがあるので、使用方法をきちんと確認する。また、保険適応となっていない薬剤を使用する場合には、インフォームドコンセントを文書で取得する。

なお、外用剤による治療の詳細は疥癬診療ガイドライン(第2版)を参考にする。

  • イオウ剤
    塗布後24時間で洗い流す。5日間投与を1クールとし、3クール使用する。
  • クロタミトン*1
    塗布後24時間で洗い流す。5日間投与を1クールとし、必要に応じて繰り返す。
  • 安息香酸ベンジル*2
    ローションとして院内調製する製剤で、塗布後24時間で洗い流す。必要に応じて繰り返す。
  • ペルメトリン*2
    海外では5%クリーム剤として販売されている。
  • γ-BHC*3
    白色ワセリンに混和して院内調製する製剤で、塗布後6時間で洗い流す。原則として1週間に
    1回を1クールとし、1~2クール使用する。毒性が高まるため、クリームやローションに混和しない。

*1:保険適応外(ただし、保医発第0921001号により適応外使用が審査上認められている)
*2:国内未承認
*3:2010年4月1日より化審法により使用が制限されています。詳しくは経済産業省HPをご覧ください。
    http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/kasinhou/h21kaisei_matome.html

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